ドローン測量の撮影では、自動飛行アプリを利用したラップ率の自動計算からドローンを飛行させることになります。
オーバーラップとは、ドローンが進む方向です、撮影するそれぞれの写真が重なり合うようにシャッターを切る必要があります
ドローン測量において精度が高い3次元測量データを得るためには、オーバーラップ撮影の調整はとても重要となってきます。
ここでは、適切なオーバーラップ率の重要性について説明しています。
ドローン測量撮影の特徴 ラップ率とは?
ドローン測量撮影では、撮影で得られた空撮画像において解析を行い3次元データを作成します。
UVA公共測量マニュアル(案)を基準とする要求精度を満たすためには、自動飛行ルートの設定項目となるラップ率が重要となってきます。
上空では、ドローンが決められた飛行ルートでラップ撮影を行い、決められた道筋を往復することで、決められたオーバーラップ率とサイドラップ率で自動飛行します。
ドローン測量の適切なラップ率とは?
ドローン写真測量撮影は、前後左右の写真が重なるラップにように撮影する必要があります。
このラップ率とは、撮影された画像やデータの隣接するエリアがどれだけ重なっているかを示す割合となっています。
ラップ率の基準はUVA公共測量マニュアル(案)で定められており、適切なラップ率を確保することで、適切なオルソ画像が取得できることが確認できるからです。
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なぜドローン写真測量はラップ率が重要になるのか
オーバーラップ率を調整することで、ドローンが収集したデータが正確で、高品質な地図や3Dモデルが生成されることになります。
オーバーラップ率を高く設定することで、地表のすべての部分が重複せずに捉えられ、測定の正確性や3Dモデルの精度が向上しますが、オーバーラップ率が少ない場合(オーバーラップ40%・サイドラップ率20%以下)は、隣接画像間で共通の特徴点を抽出できないため、点群データの生成に不具合が生じたり、点群データが歪む可能性もあります。
しかし、ラップ率を上げすぎると精度も上がりますが、飛行速度を落として撮影しなけれなならず、また後の解析処理枚数も増加し、計測と解析に時間がかかるというデメリットを念頭におかなければいけません。
ドローン撮影では、上空の決められた自動飛行のルートでラップ撮影を行い、決められた飛行ルートを往復することで、決められたオーバーラップ率とサイドラップ率を保つことができます。
適切なラップ率を確保することは、ドローン測量全体の3Dデータの品質と信頼性を向上させ、効果的な測量結果を得られる重要な要素となっています。
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