ドローンを飛行させるスタート地点はもちろん離着陸の操作です。着陸時の操縦はとても不安定になりやすく、ちょっと注意が必要となります。
ドローンは上昇や上からの風には比較的強いのですが、下から吹く風(上昇気流)にはとても弱く急降下ができない特徴をもっています。
最近ではスペックの高いドローンも多くなっており、自立飛行を搭載したドローンの操縦は比較的簡単になっていますが、きちんと理解しておく基本的な操作です。
離着陸を上手く行うポイントは、離着陸の場所選びも重要です。ドローン操縦初心者向けに離着陸のコツのご紹介します。
離着陸の練習をしっかりと行い、基本的操作をクリアしましょう!
離着陸マットを使ってドローンの故障にも注意しましょう!
- 地表面に多少の凸凹があっても、平らになり着陸できます
- ゴムマットが雑草を倒して、プロペラへの巻き込み防止します
- 砂がモータへ入り込むのを防ぎ、砂を巻き上げません
- 着陸場所の目印になる
- 市販の離着陸ライティングパッドは軽くて風で飛びやすいため、ゴムマットは個人的おすすめです
- 重くて安定しますので、多少の風が吹いても飛ばされず安心安全です
ドローン離着陸時での注意点

まずは、ドローンの下から吹く風(上昇気流)に対する特徴を理解します。
ドローンは上昇や上からの風には比較的強いのですが、下から吹く風(上昇気流)にはとても弱く急降下ができない特徴をもっています。ドローンの着陸は空中から地上に降りる際に地上には砂・草・ほこりなどが当然舞い上がってきます。
特にドローン操縦初心者の頃は、離着陸ではどういった上昇気流に注意する必要があるのかきちんと理解しておきましょう!
離着陸時に上昇気流が発生するのはなぜ?
上昇気流の発生するしくみは、地面が温かくなった付近の空気が膨張するためです。
地面で物を燃やすと空気が上昇するのを感じられるのを思い出してみてください。
ドローンを飛行するときは、陸地でも上空でも予期せぬ風が発生し、墜落の原因や離着陸の障害となることを念頭においてください。
ドローンを飛行させる場合には、事前に現場での風の影響を確認することをおすすめします。
着陸時のボルテックスリング状態を理解する
![]()
ドローンは着陸時にボルテックスリングが生じます。ドローンを着陸のために上空から降下させるときプロペラには下からの風が当たります。
その時には、ローターの回転により下向きの風が発生しますが、この時に下から当たる上向きの風が、下向き変えられてしまいます。
この気流が乱れて機体の降下とともに、ブレードの下に渦状の風になることをボルテックスリングと呼んでいます。
またボルテックスリング状態になってしまうとドローン機体は振動しまい、制御が困難となり揚力も失い危険な状態となります。
⭐もし前兆があれば前進加速を行い回避するようにします。
この時、無理やり着地しないようにしてください。墜落など大変なことになりかねないので注意しましょう。
地面近くを飛行するときに注意する地面効果とは?
ドローンを着陸させるときなど、地面近くを飛行させるときブレード下の風が地面に当たり跳ね返ることによって揚力が増加します。
このことを地面効果と呼び、瞬間的に機体が持ち上げられ不安定な状態になることがあります。
過度に反応すると墜落する危険性もありますので注意してください。
GPSと気候
![]()
GPS受信が不安定な場所や、雲で覆われているときなどは注意が必要です。
ドローンはGPSによって安定飛行ができますので、GPS受信が不安定になると自動ホバリングも不安定になり危険です。
GPS受信が不安定になっても、手動操縦で対応できるようなスキルを身に着けておく必要が重要になってきます。
手動操縦スキルを身につけるには、ハイスペックドローンでは練習になりませんのでミニドローンで行ってください。
自分に合ったミニドローンを探してみてください。
最初の最初は室内でたくさん練習するのが上達のコツです!!
ドローンご購入される際の注意点
2022年6月20日より、100g以上の無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の登録が義務化されます。同日より、機体登録を行わなければ屋外を飛行させることはできませんのでご注意ください。
詳しくは、国土交通省の「無人航空機登録ポータルサイト」をご参照ください。あわせて「無人航空機(ドローン)の飛行ルール」もご参照ください。
![]()
関連記事 fa-check-square-o ドローンに関わる規制【 航空法 】とは
ドローンでの離着陸のコツとは
離着陸に必要に適した場所とスペース
- 離着陸する場所周辺には、障害物がなく平らな場所が理想です。
- スペースとしては、できるだけ5メートル四方の広さを確保しましょう。
*地面が平らでない場所になるとドローンが倒れてしまいます。
離着陸失敗談です⤵
地面が石ころだらけの不安定な場所で着陸する時でした。「着陸できた!」と思ったら、ギリギリに石ころの上に乗ったはずのドローンの足が滑っちゃいました。ドローンはコロ~ンと倒れ、プロペラの交換と相成りました~ 涙・・・・やはり過信せず、きちんと離着陸場所を設置するべきだったと反省しました。着陸失敗は、機体やプロペラにダメージがあるかもしれませんよね。
ドローン離着陸の基本操縦のコツ
離着陸の操縦に慣れたら少し条件を変えて練習を行ってみましょう。
- 少しだけ風が吹く環境や夕方の時間帯で、離着陸の練習を再度行ってみましょう。
- 上空でのドローン機体の方向は、風と向かい合って(向かい風)練習を繰り返してくださいね。
*向かい風を利用した方が、機体が安定します。
ドローン機体と風が”押し相撲”するみたいに、バランスを取りながら着陸させてみましょう!
風が強いと感じたときの飛行練習は避けてください!
離着陸を上手く行うポイントは、離着陸の場所選びも重要です。
離着陸場所としては、障害物がなく、平らで、出来るだけ広い場所を選んでください。
撮影現場の都合もありますが、出来るだけ自由のある場所を選定しましょう。
おすすめのゴムマットも、橋梁や工事現場での撮影で特に活躍しますのでぜひお試しください!
初心者の頃は、何度も練習を繰り返すことも上達するコツです。
ドローン測量、ドローン空撮、3Dモデル化などのご相談はご気軽にお問い合わせください。