ドローンを使用したオルソ画像とその活用事例

ドローンを使用したオルソ画像は、ドローンが上空から写真撮影しそのデータから生成するものです。

セスナで航空写真を利用するよりは、確実に効率的で早く安いのが最大のメリットになります。

オルソ画像の特徴は、建物や地形な正確な位置と大きさが分かります。

画像上で位置や面積および距離などを計測することが可能な地理空間情報なので、3Dデータを活用し設計や施工の効率性が向上します。

オルソ画像とは

オルソとは、ギリシャ語ではひずみの無い、正しいという意味でつかわれています。

オルソ画像とはひずみの無い画像(写真)ということになります。

ひずみが無い写真とはどういうものなのかですが、建物の側面(壁)が見えない状態がオルソ画像の特徴になります。

国土地理院のオルソ画像についての説明を見てみましょう。

 航空カメラで撮影された空中写真は、レンズの中心に光束が集まる中心投影なので、レンズの中心から対象物までの距離の違いにより、写真上の像に位置ズレが生じます。写真に写る対象物が地面から高いほど、また写真の中心から周縁部に向かうほど、この位置ズレは大きくなります。上空から撮影した空中写真では、土地の起伏(高低差)による位置ズレが生じるとともに、高層ビルなどの高い建物や周縁部のとがった山の像は、写真の中心から外側へ傾いているように写ります。
 オルソ画像は、写真上の像の位置ズレをなくし空中写真を地図と同じく、真上から見たような傾きのない、正しい大きさと位置に表示される画像に変換(以下、「正射変換」という)したものです。

国土交通省 国土地理院 オルソ画像について

オルソ画像は正射投影となるため、写真内すべての建物の真上を見ることができます。

 

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ドローン測量でオルソ画像を効率的に作成する

近年ではドローン測量の普及により、オルソ画像の取得は容易なものになってきています。

ヘリコプターやセスナに比べると確実に効率的で早く安いのが最大のメリットです。

ドローン測量でオルソ画像作成

ドローンで撮影した何千枚もの画像の、傾きやひずみを修正して結合させ画像を作成していきます。

この画像データは、位置座標(xyz)データをもっていますので、地図データとの重ね合わせ表示を行うことによって見たい現場を詳細に確認できるようになります。

オルソ画像は、工事現場など出来形管理を正確に把握することができ、工事や施工管理に大変効率的です。

オルソ画像を作成するドローン測量の手順はこちらで解説しています。

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ドローン測量

オルソ画像

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オルソ画像の活用

オルソ画像から点群データを作成し、3Dモデル(DSM・DTM)を作成すると、任意の位置でも縦断図や横断図ができます。

点群データ

地形標高モデルの作成(DSM・DTM)

 

オルソ画像は建物や地形の正確な位置と大きさが分かります。

また、画像上で位置や面積および距離などを計測することが可能な地理空間情報で、3Dデータを活用することで設計や施工の効率性が向上します。

ドローン画像からオルソ画像へ、さらに3Dモデルへ変換できるのは、精度の高いドローン測量の普及からです。

弊社ではオルソ画像を生成するために、sfmソフトウェア(Pix4D matic)を使って、高度な画像処理で補正しています。

オルソ画像は、地理的なデータの正確性や可視性を向上させ、様々な分野での地理情報の活用を可能にします。

 

ドローン測量やドローン空撮に関してのご相談は、ご気軽にお問い合わせください。

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