ドローンは 風速5秒/秒以上で飛行中止になる?
ドローンを飛行させる場所はもちろん空ですので、風の影響にはとても悩まされます。
またドローンは軽量化するため防水機能があるドローンは少なく、風や雨に対しても弱く墜落の原因にもなります。
ドローンが飛ばせることができる風速は一般的に5m/sまでと言われていますが、日常的に5m/sを超える日は頻繁にあり、強風や突風もめずらしくありません。
まずは、体感的に5m/sを感じられるようになりましょう。

ドローンパイロットは、常に風を意識したフライトを行い墜落のリスクを減らしていかなければいけません。

  • DIJドローンの強風アラート発信したときの対処法は?
  • 強風時に上空で飛行するドローンの様子は?
  • ドローンが飛行中に風に流されそうになったときの操縦は?
  • 強風とドローンバッテリー消耗の関係は?

     

    地上と上空の風速の違い

    一般的に、地上より上空のほうが強く風は吹いていると聞かれたことはあると思います。
    風はどの場所においても一定ではなく、時間や場所で変化しています。
    上空に吹く、目に見えない風には十分に注意しなければいけないですよね。
    強風の中、ドローンフライトを強行してしまうと墜落の原因にもなりかねません。

     

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    ドローンを飛行させる風の目安

    撮影場所には、建物の間、海の近く、山間部などがありますが、風の通り道になりやすい場所であるかどうか事前に確認することは大切です。
    飛行させる時間が長いほど、風の強さや風の向きも変わっていきます。
    ドローンが飛ばせることができる風速は一般的に5m/sまでと言われていますが、日常的に5m/sを超える日は頻繁にあり、強風や突風もめずらしくありません。
    まずは、体感的に5m/sを感じられるようになりましょう。
    周囲にある物体の状態を観察することも大切です。

     

    ビューフォート風力階級表

    風力階級風速(m/s)陸上海上
    00.0~0.2静穏。煙はまっすぐに昇る。鏡のような海面。
    10.3~1.5風向きは煙がなびくのでわかるが、風見には感じない。鱗のようなさざ波ができるが、波頭に泡はない。
    21.6~3.3顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。小波の小さいもので、まだ短いがはっきりしてくる。波頭は滑らかに見え、砕けていない。
    33.4~5.4木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽く旗が開く。小波の大きいものは波頭が砕けはじめる。泡はガラスのように見える。所々に白波が現れることがある。
    45.5~7.9砂埃がたち、紙片が舞い上がる。小枝が動く。波の小さいもので長くなる。白波がかなり多くなる。
    58.0~10.7葉のある灌木がゆれはじめる。池や沼の水面に波頭がたつ。波の中位のもので、一層はっきりして長くなる。白波がたくさんあらわれる。(しぶきを生じることもある)
    610.8~13.8大枝が動く。電線が鳴る。傘はさしにくい。波の大きいものができはじめる。いたる所で白く泡立った波頭の範囲が一層広くなる。(しぶきを生じることが多い)

     

     

    風によるドローン飛行中止の目安とは?

    風速

    一概には言えませんが、風力階級を目安にすると、MAX階級4(5.5~7.9)程度でドローン飛行を中止することになります。
    ドローンが飛行している上空ではもっと強く風が吹いてますので、結構リスクが高い飛行になることを注意しておきましょう。

    DIJドローンの強風アラート発信したときは?

    • まずはドローン下方の安全を確認しながら、強風の層を避けるため高度を下げます。
    • 高度を下げた状態でもアラートが連発するときは、帰還させるようにしましょう。

    強風時に上空で飛行するドローンの様子は?

    • 風に流され始めるので、一定の場所でホバリングできなくなります。
    • 直進飛行が困難になります。
    • 離発着の危険をともないます。

    ドローンが飛行中に風に流されそうになったときの操縦は?

    1. まずは、高度を下げます。
    2. PhantomやMavicなどで飛行している場合は、スポーツモードに切り替え、強風に抵抗しましょう。
    3. 風向きに対して、ドローンがスムーズに飛行できる方向へと舵を切っていくように心がけましょう。

     

    強風とドローンバッテリー消耗の関係は?

    風が強くなるとドローンのスピードは落ちます。
    確実にバッテリーを消耗しますので、離着陸地点まで戻れずにバッテリー切れになる可能性があるので注意しておきましょう。

     

    ドローン機体の重さと風との関係

    ドローンが風に耐えることができるのは、機体の重さと比例します。
    ということは、ドローンの機体が軽いほど風に流されやすいことになります。
    産業用などのドローンは機体も重く出力が強いため、風に流されにくいということになります。
    もし重量が重いドローンが墜落した場合を考えると重大な事故になりかねないことも事実です。
    ドローンの重量と最大飛行可能風速を比較してみましょう。

     

    ドローン重量最大風圧抵抗
    tello80g
    Mavic Air430g
    Mavic 2 Pro743g10m/s
    Phantom 4 Pro1375g10m/s
    INSPIRE 23440g10m/s
    Matrice 600 pro10kg8m/s
    各ドローンの最大風速抵抗はあくまでも目安です。
    突然の突風でドローンが制御不能になる可能性もゼロではないことを念頭にドローンを飛行させなければいけません。

     

    風の状況がわかる風速計

    風速を測る手段として有効なのが、デジタル風速計です。
    風速計の選び方は、モニターが大きく持ちやすいものがおすすめです。

    デジタル風速計 HoldPeak 856A 風量計 風力計

    風速範囲0.3m/s~45m/s、温度範囲:0~45℃

     

    デジタル風速計 BT-100 風量計 (温度計&風速計一体化)

    風速0.3〜30m / s(測定値の+/- 5%)、風温度範囲-10℃〜45℃(+/- 2℃)

    GM816 デジタル 風速温度計

    風速測定精度:±5% ±0.1dgt、測定範囲:0~30m/s。

     

    GOLDCHAMP 866B-WM 風速計

    風速 気温 露点測定 空冷表示、風速範囲:0.3~30m/s

    ドローン飛行は天候に影響されやすいものです。
    晴天で風も弱いベストな状態であればいいのですが、現実で考えるならば不可能な場合もあります。
    しかし、ドローンパイロットとして適切な判断と決断をもってフライトさせなければならないと思います。
    しっかりと判断と決断できる経験を重ねましょう!
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