【i-Construction】3つの柱とその実現に向けた取り組み

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは、国土交通省が2016年度よりITを前提に導入した新基準です。

その課題とは、測量から設計・施工・検査、維持管理のすべてのプロセスでICTを導入する取組みです。

国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もって魅力ある建設現場を目指す取組であるi-Construction(アイ・コンストラクション)を進めています。

i-constructionの3つの柱とは
  1. ICTの全面的な活用(ICT土工)
  2. 規格の標準化(コンクリート工)
  3. 施工時期の標準化

 

i-Constructionが目指す課題について

以下は2016年度より、国土交通省が導入を行った”i-Construction”の課題です。

  • 一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善
  • 建設現場に携わる人の賃金水準の向上を図るなど、魅力ある建設現場へ
  • 建設現場での死亡事故ゼロに
  • 「きつい・危険・きたない」から「給与・休暇・希望」へ

 

 i-Construction推進に向けたロードマップ(PDF)

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i-Constructionが始まった背景とは

建設業界は深刻な人手不足に陥っており、近年の建設需要は高まっていますが人手不足により供給が追いついていないのが現状です。

この人手不足の原因としては、「きつい・危険・きたない」の3Kが労働環境の問題となっています。

「きつい・危険・きたない」 ⇒ 新3K「給与・休暇・希望」を掲げ

人手不足を解消しようとしているのが流れです。

 

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i-Construction本格始動について

 

2016年9月12日に、第1回未来投資会議が開催されています。

その内容では、建設現場の生産性を2025年までに20%向上を目指し、関係省庁へ安倍首相が指示を出したことにより本格的な始動となりました。

そのためには3年以内を目標に、橋やトンネル、ダムなどの公共工事の現場で測量にドローン等を投入し、施工・検査に至る建設プロセス全体を3次元データでつなぐ新たな建設手法を導入することです。

 

i-Constructionを理解する   

国土交通省が推進する建設現場でのICT活用例

CIM

Construction Information Modeling/Management”の略です。

調査設計の段階から3Dモデルを導入することで、施工・維持管理などの各段階で一貫して管理する情報システムのことです。

従来の図面ではイメージが伝わらない

などのデメリットを3次元モデルを導入することによりイメージも伝えることができるメリットがあります。

また、CIMを導入することで業務効率化・品質向上・生産性向上なども期待されています。

国土交通省(CIMの概要)

 

 

ドローンの導入

従来の測量方法は約1週間程の期間で数1,000地点を測量していましたが、ドローン測量を導入すれば、数100万地点の測量を短時間ですることが可能です。

さらにドローン測量データから3次元で生成することによって、設計や施工計画に必要な情報を自動算出できるメリットがあります。

俊工後の検査時にもドローンによって検査に必要な項目を削減できるなど、これまでに必要とされてきた大量の書類も不要となる省力化にもつながっています。

ICT建機を用いた施工

これまでの建機操縦には、熟練の技術が必要とされた難しい仕事になっていました。

しかし、自動制御ができるICT建機により経験の浅いオペレーターでも施工が可能となりまた安全性も向上します。

i-Constructionの手順

 

 

i-Constructionとは、建築業界でICT技術の活用を導入し生産性向上を図る目的で始まった新しい取り組みです。

❶ ドローンか 地上型レーザースキャナーで現場の測量を短時間で行い 地形データを作成します。

❷ 地形のデータを関係者で共有して 計画設計施工竣工検査保守点検までを効率的に行います。

❸ 大規模工事現場では その地形データを利用してブルトーザーやショベルカーなどの建設機械を自動で動かすことも行います。

 

メリットは、工期の短縮 人手不足の解消 人災の削減 3Kの解消(きつい・ 汚い・危険)等々です。

 

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