ドローンに使用されているリポバッテリー(リチウムポリマーバッテリー)は、ドローンの電源を供給するための重要な駆動源です。
リポバッテリーは軽量で高容量のバッテリーであり、ドローンはリポバッテリーによって長時間飛行を可能にしています。
ここでは、ドローンのリポバッテリーの主な特徴と取り扱い方の注意点について解説しています。
ドローンリポバッテリーの特徴
高エネルギー密度
リポバッテリーは、ほかのバッテリーと比較するととても高エネルギー密度を持ち、軽量であるため多くの電力をドローンに供給することができます。
これによってドローンの飛行時間を最大化にできています。
高い放電率
リポバッテリーは高い放電率があるため急速な電力供給が可能です。
これは、急激な高速飛行を行うときのパワーが要求されるドローン飛行に適しています。
低い自己放電率
リポバッテリーは通常、低い自己放電率になっています。
これは、リポバッテリーが充電されていないときでもエネルギーをほとんど失わずに保持できています。
充電効率が高い
リポバッテリーは一般的に充電効率が高く、短時間で充電ができることは効率がよくなります。
定格電圧
リポバッテリーは3.7ボルトのセルを持ち、バッテリーの電圧が一定あるため、一定の電力供給が可能です。
ドローンリポバッテリーの注意したいこと
高電圧で軽量であるリポバッテリですが、取り扱いには注意が必要です。
過放電や過充電、過電流などはバッテリーの劣化や発火の原因となる可能性があります。
充電と保管管理
リポバッテリーは、正しい充電と放電管理をしなければなりません。
専用のバランスチャージを使用してバッテリーの各セルのバランスを保ちながら充電することが重要です。
また、リポバッテリーは高いエネルギーを持つため、過充電や過放電には注意する必要があります。
バッテリーが膨張したりしないような充電や保管を行う必要があります。
膨張した場合は、リポバッテリーの寿命だと判断して必ず新品と交換してください。
安全性
リポバッテリーの誤った取り扱いや充電は、火災や破裂の原因となります。
リポバッテリーは衝撃にはとても弱く、地面などに落下した場合の最悪は発火する可能性があります。
ドローンを使用する際は、正しいリポバッテリーの選択と充電、保管を行うことが重要です。
過放電防止
リポバッテリーは過放電に弱いため、バッテリーを安全な電圧以上で放電しないように注意する必要があります。
過放電すると、バッテリーの機能が低下し、安全性も低下します。
リポバッテリーの膨張
リポバッテリーの膨張は、バッテリーセルの劣化や寿命が進んでいる可能性を示す兆候です。
膨張した場合は、リポバッテリーの寿命だと判断して必ず新品と交換してください。
リポバッテリーの保温管理について
リポバッテリーの保温管理は非常に重要であり、正しい温度管理で使用し、充電・保管することはバッテリー性能や充電、安全性に直結します。
長時間使用しない場合や保管時にも適切な温度管理が必要です。
高温や直射日光を避けるようにしましょう。
リポバッテリーは、一般的に20℃~25℃の温度範囲で性能を発揮するため、ドローン飛行中は、20℃~25℃程度で保温しておきましょう。
低温でのリポバッテリーの出力は低下し、高温では加熱や劣化が進行する可能があります。
リポバッテリーが低温時のトラブル内容と対策
- 離陸することが出来ません。
- 飛行には、強制的にリターントゥホームします。
- 飛行中に急激にバッテリー残量が減り、墜落の原因となります。
リポバッテリーを低温にしないための移動時対策は、保温性の高い容器にリポバッテリーとカイロ入れて温めておいたり、車のエアコン温風の吹き出し口でリポバッテリーを温めておいてください。
リポバッテリーは高温になると特に危険!
夏にはリポバッテリーが高温にならないように特に注意しなければいけません。
リポバッテリーが過熱すると、バッテリー性能が低下したり、場合によっては発火や爆発のリスクが生じます。
リポバッテリーは、ドローンの性能と飛行時間に直接的影響を与える重要な部品です。
リポバッテリーを適切に取り扱い、安全上の問題を回避するためにも重要になります。
またドローンの安全性を確保することは安全な運用に欠かせないことです。