ドローンでの最悪の出来事は、やはり「墜落」です。
ドローンは、なぜ墜落してしまうのでしょうか?
ドローンパイロットとして本当に一番避けたいトラブルですよね。
近年のドローンは高度なセンサー(障害物回避など)の機能で墜落するケースは少なくなっているかもしれませんが、ドローンパイロットの操作ミス(スキル不足)によって墜落してしまうケースが最大の原因となっています。
ドローンが墜落するその他の原因を知り、正しい知識と適切な運用を行うことでリスクを最小限にすることができます。
トラブルの対処法について理解することで、ドローンが落下・墜落するリスクを小さくすることは可能です。
ドローン墜落の原因と対策を知る
正しい知識と適切な運用を行うことでリスクを最小限にすることができます。
強風(突風)および天候
対策
- 天気予報を事前に確認し、天候が悪いときは延期などの決断する
- 風速や風向きの確認を心がける(風速計などを利用する)
バッテリー切れ
ドローンはバッテリーで飛行することができます。飛行中にバッテリー残量が減ると、当然飛行することができなくなるため墜落してしまします。リターントゥーホーム機能で帰還する最中にバッテリー不足になり墜落するケースがあるようです。
対策
- バッテリー残量をモニターで常に意識する
- 風の状況などによりバッテリー使用を考慮しておく
- 飛行している地点から帰還するポイントまでの距離のバッテリー消費量も必ず考慮する
バッテリーの異常
バッテリーのセルバランスに異常がある場合もあります。特に冬の時期はバッテリーの温度が著しく低下していると突然墜落することがあります。
対策
- 飛行させる前に、必ずセルバランスとバッテリー温度の確認を行う
- セルバランスに異常が認められたら新品と交換を行う
- バッテリーの温度管理を適切に行い、保温ケースなどで保管をする
- バッテリーが低温にならないように注意し、低温と考えられる場合にはホバリングなどで温度上昇を確認して飛行させる
電波障害
ドローンは電波を利用して操縦しています。電波障害が発生するとドローンとの通信が正常に行われなくなるため、正常に飛行できなくなり墜落する可能性があります。
対策
- 事前に飛行環境の調査をしっかりと行う。
- 電波受信状況を確認し、一度飛行状況を様子みる。
障害物との接触
対策
- 事前に周囲の環境を調べ把握しておく
- ドローンと障害物との距離を正しく把握する
- モニター画面だけでなく、目視にて飛行中のドローンの状況や周囲に注視する
自動復帰(リターントゥーホーム機能)
対策
- 飛行状況に応じて正しい高度設定を行う
- 自動復帰させるときに危険となる箇所の事前確認を必ず行うようにする。
原因不明
墜落原因は不明なので墜落理由の特定はできないのですが、以下の要因が考えられます。
- 電波の混線、断絶
- 機体、プロポ、バッテリーの故障
- 樹木の枝や鳥類との接触
操縦者が認識できない状態で墜落してしまう場合もありますので注意が必要です。
操縦ミス(スキル不足)
操縦経験が少ない状態で無理な飛行を行い墜落させるケースも多いと思います。
車の運転と同じで免許を取得したばかりの初心者運転手の事故率が高いのと同じですね。
墜落するとすべて自分の責任になりますので、時間をかけて徐々に難易度を上げていきましょう
ドローンの安全操縦の一番のコツですね!
ドローンを墜落させないための事前準備
人口密集地と空港管制エリアでないかどうかの確認
iPhone向けドローンフライトナビ - 飛行制限確認地図
飛行禁止制限区域・空港・ヘリポート周辺空域をマップで確認
グーグルマップで現場付近の環境確認
- 送電線・鉄道・携帯基地局アンテナ・ビルの屋上などに設置されている大きなパラボナアンテナ
- ヨットハーバーなど船舶無線の通信がありそうなエリア
- 高さのある樹木が生い茂っている場所(野鳥類の巣がある可能性がある為)
- 主要幹線道路の位置関係
現地調査を行う
- グーグルMAPでは気づかなかった危険の種が見えてくることがありますので、じっくりと行いましょう。
- 事前の現場環境確認作業をきちんと行ったことで、撮影当日は位置関係が頭に入り効率が良くなります。
飛行計画を立てる
飛行前の機体点検
飛行前の機体点検は、改正航空法で義務化されています!
機体、プロポ、プロペラ、バッテリー、タブレットなどに傷や異常がないか確認し、その後、起動確認を行いましょう。
飛行後の機体点検と清掃
清掃を習慣にすると細かな傷や異変に気づくのでこまめな清掃はお勧めです。車で運搬する際の振動に注意して積荷と運転をしてます。
ドローンパイロット:墜落の経験から
常にドローンの墜落を意識・想定しておくことが一番大事だと思います。飛行させる時だけじゃなく、準備段階なども含めた常に心の片隅で覚悟と想定しておくことです。その考え方から機体や撮影地の細かな変化や危険の予兆に早期に気がつくことができます。
結果、墜落リスクの低減になりますので盲点も減るということにつながります。
最悪、ドローン機体の不具合や墜落が発生した場合に自分がとる行動手順を決めておくのも大事です。
ドローンの操縦は、常に墜落ということを念頭に置かなければなりません。墜落というリスクがついてきますが、ドローンでしかできない魅力もたくさんあります。
周囲の安全を確保しながら、操縦や知識のスキルアップに挑戦しましょう!