橋梁がある環境は、川沿いや山間部など様々ですよね。
橋梁点検をドローンで効率的に行うには
事前確認がとても重要になっています。
今回は、ドローンによる橋梁点検の手順 ❷(点検前の現場確認)にスポットします!
橋梁点検が安全にスムーズに遂行するための
また安全を確保するために事前に行う
現場確認ポイントを詳しくご紹介します。
橋梁点検前の現場確認の参考にしていただければ幸いです。
Table of Contents(目次)
橋梁点検手順
以下は橋梁点検手順になります。
- 発注者と撮影箇所の打合せ
- 現地の橋梁を事前確認し、飛行計画の立案
- 橋梁点検に必要となる飛行申請許可等の取得
- 橋梁点検の撮影当日 (風の影響・近接撮影テクニック・撮影スケジュール計画・橋梁点検のポイント)
- 撮影データの確認と検証及び、データ整理 で完了
橋梁点検前の現場確認ポイント
橋梁点検前の現場確認として重要なことは
現地に行き、歩きながら橋梁全体を自分の目で確認する事です。
では、各項目についてポイントをご紹介します。
橋梁について
橋梁台帳を参考に橋長や橋脚の高さの確認をする

ドローン操縦士は、橋梁全体のサイズを必ず把握しておきます。
橋梁点検当日は
橋梁のサイズと
ドローンモニター上に表示されるサイズ(距離)と高さを確認することで
ドローンを慎重に飛行させることにつながります。
ドローン飛行は、基本的に目視操縦で行うことになりますが
モニター上の具体的な距離表示も同時に確認しなければいけません。
前回点検時にあった橋梁の損傷個所の位置を目視で確認する

ドローン操縦者は、橋梁の損傷個所の位置を確実に把握しておきます。
当日のドローン撮影時は
できるだけ損傷個所に接近して撮影を行うことを心がけます。
写真撮影時にブレる可能性がありますので
ドローンをしっかりとホバリング(静止)させ、撮影を行いましょう。
ここでは、撮影枚数を多めにしておくことがポイントです。
橋梁周辺の環境確認について
橋梁周辺にある電波塔の有無


電波塔は、ドローンと送受信する電波干渉を想定しなければいけません。
一般的に携帯基地局の電波塔には
セクターアンテナというアンテナが数本あります。
電波干渉を回避できる対策として
セクターアンテナの向きと
ドローンのプロポのアンテナの向きが
対面にならない様にすると多少はいいようです。
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橋梁周辺にある高い樹木の有無
特に山間部の橋梁では
橋梁自体を覆うように樹木が茂っていることがよくあるので
樹木との接触及び、野鳥との接触に注意しましょう。
橋梁のたもとには
高さはそれほどでもない樹木や蔓(ツル)がよく生い茂っています。
目視では樹木と離隔が取れているつもりでも
細い枝や蔓が伸びていて接触し墜落することがあります。
野鳥の巣になりそうな樹木地帯の有無
鹿児島県で橋梁点検の撮影時に
多くて15羽ぐらいの野鳥に取り囲まれたこともあります。
春から夏にかけての繁殖期は、特にfa-twitter野鳥さんたちも超敏感なので
注意してドローンを飛行させてくださいね。
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一般車両の往来量
一般fa-automobile往来量が多い場合は、撮影の日時や時間帯を検討してください。
万が一墜落したとしても、第三者への損害リスクが下がります。
また一般車両の往来量が多いとドローン操縦者も緊張してしまい
撮影の質も下がりやすくなります。
小・中学校の通学路になっていないか?
撮影場所の近くに学校がある場合は、事前に学校に連絡しておきましょう。
合わせて登下校の時間帯を教えて頂いて
その時間帯の撮影は避けるようにします。
子供たちがもしもドローンを見つけた場合
興味深々で近づいてきますし
そうした場合には危険回避のため撮影も中断してしまいます。
安全に、効率的に、撮影を行うために
教育機関にも配慮して撮影を行いましょう。
撮影予定日の満潮と干潮の時間帯および川の満潮、干潮の状況確認




川の満潮、干潮の状況と撮影予定日の満潮と干潮の時間帯を
その場でスマホで調べましょう。
干潮の時間帯の撮影は、橋脚が一番見えた状態で撮影できます。
橋梁の周辺に民家がある場合
橋梁たもとの民家へは、挨拶しておきましょう。
ドローンの事をまだ良く理解されていない方も多い為
苦情の防止にもなりますので、配慮しておくことをおすすめします。
事前の挨拶を行うことによって
当日、業務車両を駐車させて頂けたりできますよ。
ドローン飛行に関すること
4か所の離発着地点の決定
離発着場所として適切な場所
- ドローン操縦者が、一番見通しが良く、操縦しやすい場所。
- 安全に離発着を行えるスペースを確保できる場所。
橋梁がある現場の状況にもよりますが
撮影の時間帯や日照条件も加味して決めておきましょう。
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不適切な場所や注意するケース
上記とは逆に
ドローン操縦者がしっくりこない場所は適切ではないと思います。
橋梁点検は、近接撮影で恐怖心も重なる撮影になりますので
メンタルをしっかりと固めておくことが大事です。
離発着場所は慎重に決めておきましょう。
風の向きや風力を感じたり、実際に風力計で計測する
橋梁が海沿いのケース
海沿いの撮影では
風が穏やかなケースはほとんどないと思った方がいいと思います。
地上でも風は結構吹いてますし、飛行高度も高ければ高いほど強くなります。
橋梁が山間部のケース
山間部では、海沿いのケースほどの風は感じられませんが
谷間があると風は吹きぬけていきます。
その場合、橋梁の下から上へ
巻き上がるような感じの風が吹きあがります。
この風も予測不能で、瞬間的に吹き上がる風の連続となります。
海や山がある橋梁のケースでは、必ずと言っていいほどの風があります。
午前中の早い時間帯ですと、比較的と風は弱く感じます。
撮影の時間帯として午前中はおすすめです。
また、撮影が午前中に終わらない場合には
2、3日に予定を分けて撮影することも検討されたほうがいいと思います。
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太陽の位置や日影のでき方




太陽の位置や日陰に関わる空撮の影響
- 構造物に影がかかり、写真や映像で状態が確認できず点検になりません。
- 操縦者の位置と向きによりますが、逆光で操縦すると機体を目視確認できなくなるので危険です。
太陽の位置や日陰を影響しないようにする工夫
- 橋梁の部位ごとに、撮影の時間帯や操縦者の位置と向きの計画して回避する。
- モニターフードを活用する。
- シェード付きヘルメットや、サングラスを活用する。
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頭の中で、撮影イメージを繰り返すこと
橋梁撮影に限ったことではありませんが
各橋梁ごとに撮影イメージを充実させておきましょう。
橋梁によってはアーチ形などもあり
ドローンを微妙に弓なりに飛行させたりすることも必要なケースもあります。
また橋脚の高さが70M、橋脚が長方形のケースの場合
4面撮影が必要だったりと様々なパターンがあります。
頭の中で撮影シュミレーションは、しっかりとしましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、橋梁点検に関する事前確認のポイントをご紹介しました。
現場確認時には
これ以外に気になることなどやその時思ったことなどを
個々にメモっておくことも大事です。
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- ドローンによる橋梁点検の手順(概要)を解説します!
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- ドローンによる橋梁点検手順 ❶【はじめに】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❷【点検前の現場確認は重要です】
- ドローンによる橋梁点検!点検前現場確認ポイントを解説します!
- ドローンによる橋梁点検手順 ❸【飛行に必要な許可申請】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【ドローンに吹く風の対策】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【橋梁近接撮影操縦テクニック】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【撮影スケジュール計画】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【橋梁点検のポイント】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❺【撮影データの確認と検証】
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< Mavic 2 Pro特徴 >
Hasselblad L1D-20cカメラを搭載
- 機体重量907g
- カメラセンサー:1インチCMOS
- カメラ有効画素数:20MP
- 最大飛行時間:31分 (25 km/hの一定速度で飛行時)
- 最大飛行距離 :18 km (50 km/hの一定速度で飛行時)
- 検知システム:全方向障害物検知
橋梁点検の近接撮影は高度なスキルが必要なドローンテクニックです。
近接撮影のスキルを身につけて、効率の良い橋梁点検を目指しましょう。
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