
日本全国に約70万ある橋梁は
10年後、橋梁の4割以上には50年経過する老朽化橋になります。
橋梁の長寿命化と安全の期待の確保を目的とした橋梁点検が義務化されています。
しかし、従来の点検方法では
点検作業を行う時間や人件費などのコスト面が高額な費用となることが
大きな問題となっています。
これまでのSANKI PLAN での橋梁撮影の経験により
ドローンによる橋梁点検を行うための手順 ❶として
橋梁点検の概要をお伝えします。
fa-check-circleこんな方におススメの記事です。
- ドローンを活用したインフラ点検を目指している方
- ドローンを活用した橋梁点検を効率的に行いたいドローンパイロット
- ドローンビジネスについて詳しく知りたい方
ドローンによる橋梁点検とは
橋梁点検については2014年に
「長さ2メートル以上の全ての橋とトンネルに対して5年に一度、近接目視による点検を義務化する」
と省令で規定されています。
橋梁点検の近視目視点検とは
目で直接状態を確認することが基本となっています。
また必要に応じて
触診点検(手で橋梁を直接触り状態を確認する点検)や
打音点検(橋梁を叩いた際の反響音で状態確認を行う点検)を行います。
国土交通省では原則として適正に行える技能者が行いますが
近視目視に限り
同等な点検ができる技術を選択できるドローンが注目されています。
ドローンによる橋梁点検では
出来るだけドローンが橋梁に近づくことで
近接撮影(写真・動画)で損傷個所がないかの確認作業を行うことになります。
ドローンによる橋梁点検の手順
以下は橋梁点検の全体の手順になっています。
- 発注者と撮影箇所の打合せ
- 現地の橋梁を事前確認し、飛行計画の立案
- 橋梁点検に必要となる飛行申請許可等の取得
- 橋梁点検の撮影当日 (風の影響・近接撮影テクニック・撮影スケジュール計画・橋梁点検のポイント)
- 撮影データの確認と検証及び、データ整理
で完了です。
ドローンが最大限できること
ドローンによる橋梁点検では、まず簡易的な形で調査撮影を行います。
そのドローンでの撮影結果
橋梁に大きな損傷がある場合に
橋梁点検車や高所作業車などでより詳細な点検を行っていきます。
ドローンは初期的段階の橋梁点検として導入されています。
ドローンによる橋梁点検の最大のメリットは、人が見えにくい部分の撮影が可能なことです。



橋梁点検での撮影と確認方法
現状、ドローンによる橋梁点検方法などに明確な基準がありません。
2019年5月までに100以上の橋梁点検を行ってきましたが
その経験から分かった、効率よく撮影できる方法です。
- ドローン4Kカメラで、できる限りゆっくりと橋梁を近接撮影します。
- 撮影後は、撮影動画をPC上で確認しながら橋梁損傷の有無を確認します。
- 損傷であるかどうか動画で判断できかねない場所は、動画からキャプチャーにて静止画(写真)として保存していきます。
ドローンでの映像はひび割れ解析などの処理が可能な画像にまでは至りませんが
可視的に損傷を確認できるため十分なデータとして活用できます。
また、橋梁点検履歴としてPC上での
点検日時・点検データが保管でき、今後の橋梁点検などに大変有効です。
ドローンによる橋梁点検の問題点
ドローンを利用した橋梁点検にはもちろん問題点もあります。
それは、撮影環境がハイリスクになるということが以下の点に挙げられます。
- 撮影中にもfa-automobile一般車両の往来がある。
- ドローン機体を橋梁に近接させるため、危険が伴う。
- 橋脚下の撮影時は、ドローンへGPS受信が不可能なため、不安定な操縦を余儀なくされる。
- 橋梁の上流側と下流側では日陰の時間帯が異なるため、撮影に影響がある。
- 橋梁が川のケースでは川風が発生しており、ドローン操縦者には経験とスキルが必要。
- 橋梁が山間部・谷間・海沿いにあるケースでは、平地以上の強風がある場合がほとんどであり、経験と操縦スキルが必要。


まとめ
ドローンによる橋梁点検の最大のメリットは
人が行くことのできない部分の撮影が可能なことです。
ドローンは橋梁点検車による目視点検や打音点検には及びませんが
現実に約70万もの橋梁の点検を効率よくコストを抑えながら進めていくには
ドローンはとても良い働きをしてくれます。
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問題点から見える今後の橋梁点検において
ドローンによる安全基準を明確にしながら活用していくことが大きな課題ではないかと考えます。
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Mavic 2 Proは、 L1D-20cカメラ搭載でプロ仕様の空撮が可能です。
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fa-check-circle測量用ドローンPhantom 4 RTK

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