
近年にみるドローンビジネスの普及は確実に進み
ドローンパイロットを目指す人達は増えていますね。
しかし、ドローンパイロットを目指した結果
途中で挫折していく人たちが増えているのも事実です。
ドローン操縦は比較的簡単であると思われがちですが
実際に操縦を行ってみると
実は難しいのがドローンの操縦技術です。
ドローンスクールに通っただけで
必ずドローンビジネスとして操縦ができるようになる人ばかりではありません。
ドローンビジネス計画やドローン操縦スキルが上達しないなど
想定が十分でない個人の方や事業所では
途中であきらめてしまうケースが多くなっているように思われます。
今回は
- これから個人的にドローンパイロットを目指す人
- 事業所内にドローンパイロットを育成していきたい管理者の人
などにドローンパイロットを育成する前に
今回の記事内容でご紹介している注意点を想定することによって
ドローンビジネスがスムーズに導入できるように
ドローン活用の普及に向けて参考していただければ幸いです。
Contents
ドローンパイロットになる目的やビジネスを明確にしておく
はじめに、ドローン活用の導入を行う事業所などが
ドローンビジネスをドローン市場にどのように提供していきたいのか
明確にしておくことがとても大切になります。
以下は、主なドローンビジネス分野の紹介になります。
測量分野
ドローン測量は、空撮写真から3D地形データを作成し
- 計画図
- 土量計算
を行うことにより、オルソ画像や等高線図を作成が可能です。
ドローンパイロットは、ドローンの操縦ばかりではなく
- 測量
- データー解析
- パソコン処理
などの知識も数多く必要とします。
ドローン測量に興味がある方は、こちらの記事を参考にしてください。
映像分野
映像分野では、企業などのPR用映像や写真、映画、CM等の空撮を行います。
映像分野での一例をご紹介します。
地方自治体や観光協会などのプロモーション用として
その地方の特徴を活かした遺産や風景などを
普段では撮ることのできない上空からのアングルで見ることが
ドローン撮影の最大の魅力です。
こちらの記事では、三井郡大刀洗町にある今村天主堂を
ドローンにて撮影させていただいた映像になります。
今村天主堂はキリスト教(カトリック)聖堂として
1913年(大正2年)福岡県三井郡大刀洗町に竣工
平成27年7月には国の重要文化財として指定されている教会です。
インフラ等の点検分野
インフラ等点検分野の主なビジネス内容です。
- 煙突や橋梁などのインフラ設備の空撮点検撮影
- 写真、映像、赤外線写真などの空撮
fa-angle-double-down橋梁点検
橋梁点検では、ドローンで撮れる映像は
近視目視と同等の診断を行うことができることが最大の特徴です。
SANKI PLANでは
これまで行ってきた橋梁点検において
確実に橋梁点検費等のコスト削減を行っています。
ドローンによる橋梁点検は比較的導入しやすくなっていますので
導入検討されている方は、こちらの記事を参考されてください。
- ドローンによる橋梁点検が注目されています!
- ドローンによる橋梁点検の手順(概要)を解説します!
- 橋梁点検効率化をドローン赤外線カメラで行う問題と課題
- ドローンによる橋梁点検手順 ❶【はじめに】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❷【点検前の現場確認は重要です】
- ドローンによる橋梁点検!点検前現場確認ポイントを解説します!
- ドローンによる橋梁点検手順 ❸【飛行に必要な許可申請】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【ドローンに吹く風の対策】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【橋梁近接撮影操縦テクニック】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【撮影スケジュール計画】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❹【橋梁点検のポイント】
- ドローンによる橋梁点検手順 ❺【撮影データの確認と検証】
- 橋梁点検におすすめのドローン!Mavic 2 シリーズ!!
- 【橋梁点検効率化と安全】ドローンを活用した橋梁撮影手順とは
- 【橋梁点検のコツ】ドローン近接撮影(主桁編)手順を紹介します
- 【橋梁点検のコツ】ドローン近接撮影(床版編)手順の紹介します
- 【橋梁点検のコツ】ドローン近接撮影(主塔編)手順の紹介します
- ドローンによる橋梁近接撮影点検の普及に向けて
- ドローンを利用した橋梁点検を効率的に行うための注意点は6つ!
fa-angle-double-down煙突点検
プラント保守業務に関連される方の参考記事はこちらからです。
農業分野
農業の分野も、ICTやロボット技術を活用する「スマート農業」が提案されています。
- 農薬散布や種まき
- 植物の育成状況のモニタリング(マルチスペクトルカメラによる撮影)
スマート農業に興味がある方は、こちらの記事を参考にしてください。
投資する予算の計画を作成しておく
ドローンビジネスを導入できる分野を慎重に決め
以下検討内容を中~長期的に行っておきましょう。
- 予算
- スケジュール
- 機体購入の計画
最近では
DJIドローンを中心に
高性能で安定飛行しやすいドローンが安価で販売されていますので
ドローン機材の購入金額を検討する際も安価なイメージになりがちです。
ドローン業務を始めると意外とコストが高額になってしまうのが現状ですね。
ドローンビジネス導入前に
必ず余裕をもった設備導入計画を検討しておかれることをおすすめします。
下記にドローンビジネス別に
機材等の概算購入費用を記載しますので参考にしてください。
測量分野
ドローン機体費用
- phantom 4 の場合:予備の複数個バッテリーを含め約30万円
- phantom RTKの場合:予備の複数個バッテリーを含め約90万円
3Dデータ解析用ソフトウェアライセンスの購入費用
50万円~100万円(使用するソフトによって金額は異なります)
3D測量のためのCADライセンス費用
3Dデータより土量計算や平断面図などを出力する
専用ソフトウエアのライセンス購入費用 (3D測量CAD)は
120万円~200万円(使用するCADのスペックなどで金額が異なります)
対空標識について
対空標識のおすすめは、アルミ複合版タイプです。
1枚2000円程度の対空標識が、20枚~40枚程度必要になります。
測量現場が広範囲な場合や要求精度が高くなると、対空標識はは多く必要とします。
私は最高45枚設置で、空撮測量したことがあります。
その時の測量面積は、約30ヘクタールでした。
映像系
ドローン機体費用
映画やCM撮影用 Inspire2の購入:約100万円
- カメラ
- 予備バッテリー
- プロポ
- モニター
などハイスペックで導入すれば高額な購入費用が必要になります。
因みに、映画やCMの空撮は、2オペレーターが基本です。
プロポやモニターも2台必ずつ必要になります。
また、撮影などはOKが出るまでには飛行を繰り返すため
予備バッテリーの準備は多めに必要となります。
本番では撮影が途中でSTOPしないように
機体トラブルや墜落も想定しておかなければいけません。
同じドローン機体やカメラと装備品の予備の準備も考えておく必要があります。
予備バッテリーを除いたドローン一式では
100万円のインスパイアー2のセットを準備した場合は
×2機分で200万円が必要です。
一般のホームページ用の動画や写真などを専門に撮影する場合は、
Mavic 2シリーズで十分だと思います。
予備バッテリーや備品を含めて、一式 25万円程度で準備できます。
インフラ点検系
ドローン機体費用
インフラ点検などに使用する機体についての選択は
撮影場所や撮影対象で大きく変わります。
簡易的な点検撮影であれば、DJIのphantomシリーズやMavic 2 シリーズで良いと思います。
ドローン機体と予備バッテリーを含めて、一式では、25万円~30万円程度です。
煙突やプラント設備や大きな橋梁などを撮影する場合は
マトリス210/200シリーズの本格的なドローン機体購入となります。
超ズームカメラ、赤外線カメラなど特殊カメラの搭載も可能となりますが
赤外線カメラだけでも150万円~200万円ぐらいは見た方がいいです。
機体のグレードとカメラの選択によるのですが
色々揃えていくと300万円~500万円ぐらいかかってきます。
投資額に対しての売上額・利益額・コスト削減額とのバランスに注意しておきたいところです。
動産保険も加入することはできますが
基本的に墜落した機体が見つからないと保険適用外です。
海や川の中に機体が沈んでしまった場合は、保険金は出ません。
そのような点も想定して、機体の選択と購入の計画を立ててください。
スマート農業
ドローン機体費用
農薬散布用の機体は、各メーカーでスペックと金額に幅があります。
約100万円~300万円です。
一回の飛行で散布可能な農薬量や自動飛行の有無などの性能で
金額に差が出ています。
また、マルチスペクトルカメラ撮影による植物の育成状況や害虫の発生状況のモニタリングを行う場合は
マルチスペクトルカメラを搭載した機体購入費用に約80万円程度かかります。
その撮影写真から解析データを作成するための専用ソフトウエアと
スペックの高いパソコンの購入費用で合わせて約100万円程度かかってきます。
まとめ
最後に、機体などの償却期間は基本的に2年間を念頭に考えた方がいいかと思います。
fa-angle-double-downビジネス別ドローン設備概算一覧
ビジネス分野 | ドローン機体費用 | その他 |
測量 |
|
|
映像 | 約100万円 |
|
インフラ点検 | 約25~30万円程度 |
|
スマート農業 | 約100~300万円 |
|
使用頻度によっては2年以降も十分に使用できますが、デリケートな機材もあります。
安全面から考えて
定期的に新品交換を行い運用していくことがも理想的です。
実際にDJI社製ドローンは
2年前後で各機体のマイナーチェンジが行われているようなペースです。
2年間で計上できる売上、利益、コスト削減などの試算を行った上で
機体を選択することが大切です。
ドローンの償却費用に関しては
ドローン墜落全損の可能性を含んで試算しておくことも必要ですね。
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