
全国にある約70万もの橋梁の4割以上は、10年後に建設後50年経過する老朽化橋になるとみられています。
Drone 3D surveyingでは、これまで100橋以上の近接撮影を行ってきました。
効率的にドローン橋梁点検を行うために必要な特に注意しておきたい6つのことです。
① ドローン橋梁点検中の川風の影響に注意する
② 太陽の位置と日陰を考えた時間帯で橋梁撮影を行う
③ 樹木の幹や枝が、飛行の障害になる
④ 橋梁を通行する人や車への配慮
⑤ ドローン操縦場所(離発着場所)の確保および機材移動の準備
⑥ 予定どうり撮影できる確率は、概ね70~80%
約70万の橋梁点検費用の削減や人員不足などの問題解決には、ドローン橋梁点検を効率的に進めることが重要です。
Table of Contents(目次)
① 橋梁点検中の川風の影響に注意する
橋梁付近では河川の周辺からは川風が発生します。
また、橋梁が設置されている周辺の環境が
- 山間部では、山風と河川からの吹き上げる川風に注意!
- 海沿いでは、海風と河川からの吹き上げる川風に注意!
ドローン橋梁点検では、常に風の影響に注意しなければいけません。
★ 特に、ドローン橋梁近接撮影を行う時に吹く川風には要注意です!
参考記事:ドローン橋梁点検手順 ❹【橋梁近接撮影操縦テクニック】
② 太陽の位置と日陰を考えた時間帯で橋梁撮影を行う

橋梁点検は日中行うことになりますが、この時注意が必要になってくるのが日陰の位置です。
橋梁の日陰部分の撮影を行った場合、橋梁表面が真っ暗の状態となり損傷などの異常状態を確認することができません。
橋梁の大きさや長さにもよりますが、午前と午後では太陽の位置が変わります。
事前調査では影(日陰の)の位置をきちんと確認しておき、日陰を極力避けるための撮影時間の調整(上流側と下流側)を行ってください。
そのために、太陽の位置で橋梁が明るく照らされている部位と、日陰ができる部位が時間帯で変化していくために撮影手順もよく考えて計画しておかないといけません。
出来るだけ明るく見やすい写真や映像を撮影できるように、太陽の向きと橋梁の向きを計算して飛行させましょう!
③ 樹木の幹や枝が、飛行の障害になる
山間部にある橋梁の場合に多いのですが、橋梁周辺に大きな樹木が生い茂っていたりすることがよくあります。
事前に出来る限り樹木の伐採作業を行い、ドローン飛行の障害とならないように準備しておきましょう!
ドローン橋梁点検を行う前の事前確認として重要なことは必ず現地に行く!
歩きながら橋梁全体を自分の目で確認する事です。
参考記事ドローン橋梁点検手順 ❷【点検前現場確認はとても重要です】
④ 橋梁を通行する人や車への配慮
ドローン橋梁点検当日に橋を通過する歩行者や車両への告知看板の設置をしっかり行っておきます。
道路沿いに「ドローン撮影中」などの告知看板を設置することがベストです。
事前準備では、橋梁周辺地元の区長や自治会長へ撮影内容の説明も行い、回覧板などで周知してもらいましょう。
また、歩行者や交通量が多い橋梁には、必ず交通誘導員を配置を行い安全対策を行うことが必要です。
⑤ ドローン操縦場所(離発着場所)の確保および機材移動の準備
橋梁の点検撮影を行う時は、基本的に4か所からのドローン操縦と離発着を行います。
橋梁周辺の河川敷が荒れていれば、自分より背の高い雑草が茂ったりするなど、移動だけで大変な現場もあります。
事前に離発着の位置決めと、その周辺の環境整備(草刈りなど)をしておくことによって
当日は点検がスムーズに進行できます。
基本的なドローン操縦位置(4か所)
- 操縦位置A=右岸側の上流側
- 操縦位置B=右岸側の下流側
- 操縦位置C=左岸側の上流側
- 操縦位置D=左岸側の下流側
点検の順序として
A➡B➡C➡Dで移動して撮影できれば理想的ですが
- 太陽の位置による日陰の影響
- 風の影響
- 通行車両の多い時間帯を考慮する
- 他に問題となる要因
なども関係してくるため、状況に応じて撮影を行うことになります。
車で移動する手段もありますが、駐車場の確保などの問題もありますので、移動の手間も考えておきましょう。
太陽の位置と日陰の影響
太陽の位置を考えながら撮影しなければいけませんので無駄な時間が極力減らされるように工夫し移動していきましょう。
橋梁点検では、午後2時以降の撮影はあまりおすすめすることができません!
一般的に、風が強く吹き始める時間帯になります。
さらに、水温の変化による
- 河川からの吹上風の向き
- 河川からの風の強さ
にも大きな変化が生じてきます。
おすすめ橋梁点検の時間帯
午前8時~午後2時までの間に続けて撮影することがおすすめです。
*橋梁が設置されている向きにより、午後2時以後に撮影しなければ日陰を回避できないケースもあります。
⑥ 予定どうり撮影できる確率は 概ね70~80%
季節や地域によって変わりますが、天候不良などで撮影できる確率は概ね70~80%程度です。
5回に1度は、雨は降らなくても曇り空などの理由により延期になることもあります。
点検計画時には予備日を設定し、余裕をもったスケジュール計画が必要です。
特に遠方などに点検へ行かなければいけないケースでは、その地域の例年の天候状態を確認して日程調整を行うようにしましょう。
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橋梁点検ドローンを効率的にできる手順
全国にある約70万もの橋梁の4割以上は、10年後に建設後50年経過する老朽化橋になるとみられています。
Drone 3D surveyingでは、これまで100橋以上の近接撮影を行ってきました。


約70万の橋梁点検費用の削減や人員不足などの問題解決には、ドローン橋梁点検を効率的に進めることが重要です。
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