
2014年より、橋梁点検は5年ごとに点検が義務化されています。
人手不足の問題、そして点検コストの削減や橋梁近視目視の点検効率化を普及させるためにドローンによる橋梁点検は注目されていますが、ドローン導入はあまり進んでいません。
国土交通省は2019年2月に定期点検要領の見直しを行い「近接目視」のほか「近接目視と同等の診断を行うことができる情報が得られると判断した方法」での点検を認めています。
ドローンは、近視目視と同等の診断を行うことができることが最大の特徴であり
比較的導入しやすくなっています。
ここでは、ドローンによる橋梁近接撮影点検の普及に向けてお伝えしたいと思います。
Table of Contents(目次)
ドローンによる橋梁近接撮影点検の普及に向けて
ドローンで橋の法定点検 千葉県君津市7月から実験
千葉県君津市はインフラの長寿命化に向けて、ドローン(小型無人機)の活用に乗り出しています。
2019年7月から、君津市内の橋の法定点検に4Kカメラ搭載のドローンを使う実証実験を始めています。
ドローンだけで点検する取り組みは全国初とみられています。
自治体が管理する橋や道路などは老朽化が急速に進んでおり、点検や改修費用の負担が各地で問題となっているため君津市は費用対効果などを検証し、2020年度の本格運用を目指すとしています。
7月から始まる実証実験では、市が管理する227の橋のうち約20カ所を対象とする。
ドローンに搭載した4Kカメラであらゆる方向から橋を撮影し、ひび割れや鉄の腐食がないかを確認する。
4Kカメラは人の目以上に細かな傷を検知することができるという。
撮影手法の検討や映像の解析を通じて、本格運用に向けてドローンによる点検が可能な橋を選ぶ。ドローンに搭載した4Kカメラが撮影した詳細な点検データを蓄積することで、次回以降の点検に活用できるメリットもある。
ただ、空撮した4K映像やドローンの飛行データは容量が大きい。
そのため、実証実験ではデータを保管する際の課題についても検証を進める方針だ。日本経済新聞 2019年6月4日
2019年11月22日、ドローンで橋梁点検の実験が実施される
ドローンで橋梁点検の橋梁点検が、大津市で2019年11月22日に実施されています。
大津市では、点検作業のコスト削減の面に関して通常では630万円を必要とする橋長100mの橋梁点検では、実施する点検費用として今回のドローンでの実験では3割以上の削減を見込めると公表しています。
また点検期間でも、夜間4日分も半減が見込めることが期待されています。
大津市は橋梁1003カ所を管理する。
2014年に5年に1度の点検が義務化され、全ての橋の点検が一巡した。
今回の実験を検証したうえで、20年度以降に新技術の本格活用を探る。
5年間で3億9千万円だった点検費用の削減を目指す。日本経済新聞 2019年11月22日

2015年当時はまだドローンもphantom2やphantom3が主流で、ドローンの安定性も現在の機体のように能力は高くありませんでした。
1橋目のドローン橋梁点検依頼内容について
橋梁場所:鹿児島県某所
豪雨災害後の橋梁損傷確認のため近接撮影依頼があり、特に橋脚を中心に近接撮影を行ってほしいとのことでした。
橋梁周辺の山間部には、急な傾斜があり豪雨の影響で川幅が大きく広がっていました。
fa-arrow-down最初の近接撮影では、、、、
事前に近接撮影を行う順番や飛行ルートのイメージトレーニングをしていましたが、想定していた撮影の順番や飛行ルートで飛ばすこともできませんでした。
橋脚の下にドローンが入るとのGPS受信も切れドローン機体の安定性はなくなり、フラフラの状態で非常に危険な状態で河川からの吹上風もかなり強く、ヒヤヒヤで操縦を行った記憶が残っています。
fa-arrow-down近接目視と同等の診断を行うことができる情報が得られるドローン
最近のドローン機体は、下方向のビジョンセンサーや正面の衝突防止センサーなどの機能が装備され、極端に高くない橋脚であれば安定して飛行することができます。
ここ数年のドローン機体の技術の進化は素晴らしいものですが、さらなる規制の緩和や風に強いドローン機体の性能向上に期待したいものです。
今後も、恒久的なインフラ維持やドローン点検導入の普及に向けてドローンパイロットの育成や、橋梁点検マニュアル化などの整備も重要だと考えます。
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橋梁点検ドローンを効率的にできる手順
全国にある約70万もの橋梁の4割以上は、10年後に建設後50年経過する老朽化橋になるとみられています。
Drone 3D surveyingでは、これまで100橋以上の近接撮影を行ってきました。


約70万の橋梁点検費用の削減や人員不足などの問題解決には、ドローン橋梁点検を効率的に進めることが重要です。
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